災害時、精神・知的障害者の避難場所に課題 ケア態勢の確保難しく

 能登半島地震の被災地で、精神障害や知的障害がある人の避難についての課題が浮かんでいる。ケアの態勢が整った場所を探すのは難しく、今も避難所で困難を抱えながら過ごす人もいる。

 「私たちだけで支援するのは限界だった」

 1万棟以上の住宅が損壊し、多くの地域で断水した石川県七尾市。市内で精神障害や知的障害のグループホーム(GH)を運営する一般社団法人「ともえ」の花田仁美代表は、被災直後をそう振り返る。

 精神障害や知的障害がある人は、それぞれの特性や背景に応じた支援が必要になる。古民家を改装したGHでは3人の男女とケアの職員が個室で暮らしていたが、1月1日午後、大きな揺れで天井が崩れ落ちた。

 3人と自宅が被災した通所者の女性1人に、同法人がアパートで運営する別のGHの共有スペースに避難してもらった。自動販売機や開いているコンビニなどを回り、飲み水やカップ麺、菓子を買い集めた。

 ただ、花田さんや介護福祉士

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能登半島地震

1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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