炭鉱の島唯一の食堂、最後の日 島の食支え続けた「かあちゃんの店」

【LastDay】長崎市の離島、池島で唯一の食堂「かあちゃんの店」。最後の一日に密着した(本編は記事後半にあります)

 丸まった背中が、調理場でゆっくりと動き回る。

 作っているのは長崎名物のちゃんぽんにトルコライス。この店の人気料理だ。

 店の名前は「かあちゃんの店」。島で唯一の食堂で、島民から「母ちゃん」と慕われる脇山鈴子さん(84)が切り盛りしてきた。

 長崎市、池島。県中部に位置する西彼杵(にしそのぎ)半島から、西約7キロに浮かぶ離島だ。2001年まで40年あまり操業した炭鉱の島で、最大出炭量は軍艦島の4倍近かった。1平方キロメートルに満たないこの島に、最盛期には約8千人が住んでいた。

 今でも至るところに最盛期の面影が残る。立ち並ぶアパート、ボウリング場やスナック。だが、家々の窓は割れ、ベランダの柵は朽ちる。壁には緑のツタが生い茂り、時が止まっているみたいだ。

 今、池島に住むのは100人ほど。そんな島で、脇山さんはたった1店、営業を続けてきた。

 3月31日、最後の日に密着した。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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