炭鉱閉山、震災、コロナ 試練乗り越えた記憶受け継ぐフラガール

 スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)のフラガール、ラウレア美咲さんには忘れられない光景がある。東日本大震災が起きた2011年の夏。高校生だったラウレアさんの地元・茨城県をフラガールが訪れた。市民祭りに参加した彼女たちは雨が降るなか、地元の人を前に笑顔で踊り続けていた。

 「どんな状況でも、笑顔で踊り続けて格好いい」。フラダンス部で活動していたラウレアさんは、その姿に元気をもらった。震災で建物が壊れたハワイアンズは休館を余儀なくされ、フラガールは被災者の慰問や復興支援への感謝を込めた「きずなキャラバン」として、国内外125カ所を巡業中だった。

 ハワイアンズを家族で訪れた幼い頃からフラガールが夢だった。中学2年生からフラダンス教室に通い始め、表現力を磨くため、震災当時は自宅から通え、演劇を学べる福島県いわき市内の高校に通っていた。

 高校2年生の時、初代フラガ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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