熊本の豪雨死者、63人中51人溺死 遺体の多くは屋内

 熊本県警は13日までに、これまで確認された豪雨による死者のうち、63人の死因と発見場所を明らかにした。溺死(できし)(疑い含む)が51人で全体の約8割を占め、このうち屋内で見つかったのは32人だった。記録的な豪雨で河川が氾濫(はんらん)し、住宅への浸水被害や土砂災害が相次いだ。

 熊本県は12日に八代市で1人、13日に津奈木町と球磨村でそれぞれ1人の死亡を発表。県内の死者は64人になった。県警はこのうち調査中の1人を除く63人の死因と発見場所を発表した。

 県警によると、溺死以外の死因は、窒息死の疑いが6人、圧死が2人、出血死の疑いと多発外傷、胸部圧迫死が各1人だった。

 球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」で亡くなった14人はいずれも溺死で、施設内で見つかった。

 窒息死の疑いのある6人のうち、2人は倒壊した家屋の下で、流れ込んだ土砂に埋まった状態で見つかった。ほかの4人は屋外で土砂に埋まった状態で見つかったという。

 県内ではこのほか、6人が行方不明となっている。   ◇

 今回の豪雨による死者は熊本県で64人、福岡県で2人、大分、長崎の両県で各1人の計68人となった。(田中久稔)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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