片目のだるま、願い込めて 宮澤さん母に寄り添う元刑事

 家族4人が殺害された世田谷一家殺害事件から31日で20年。刑事として64歳までの16年間、遺族を支え、退職後も宮澤みきおさん(当時44)の母の節子さん(89)に寄り添う人がいる。警視庁捜査1課の元刑事松森みつ子さん(66)。事件を解決できない申し訳なさ、悔しさを胸に、容疑者逮捕の報を待ちながら、支援を続ける。

 埼玉県の節子さん宅の居間には小さなだるまが五つ並ぶ。松森さんが定年後に毎年一つずつ贈ってきた。どのだるまも片目だけ。事件が解決したら2人で目を描く約束だ。

 遺族を担当する刑事は、寄り添いながら、犠牲者の生前のことを聞くなどして事件解決の糸口を見つけるのが役割だ。捜査のセンスはもちろん、共感する力が求められるという。

 松森さんが担当を命じられたの…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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