片足のチンパンジー・ユウコ死ぬ 熊本市動植物園

 熊本市動植物園で約6年間親しまれてきたメスのチンパンジー・ユウコ(推定41歳)が死んだと、動植物園が12日発表した。後ろ脚が片方なかったが元気に動き回ることで知られ人気だった。当分の間、献花台を設けるという。

 ユウコは繁殖のため、2013年、宇城市の京都大野生動物研究センター「熊本サンクチュアリ」から借り受け、他の4頭と暮らしてきた。17年に血行障害で右後ろ脚を切断したが、その後も元気に動き回る姿に「がんばって」と声がかかり「勇気をもらった」など感想も寄せられていた。

 穏やかに暮らしてきたが、7月末に食欲が低下。いったん胃腸障害はおさまったが、11日、嘔吐(おうと)や下痢をした跡が見つかり動きも緩慢で、今後の対応を検討しようとしていた矢先の12日朝、寝室のハンモックの上で死んでいた。

 ユウコの写真を飾った献花台を設けると、ファンらが訪れ、花を手向けるなどしてしのんでいるという。(矢鳴秀樹)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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