狙われたのはガードレールの「端っこ」ばかり 408枚が盗難

上月英興

 福岡県警豊前署は31日、豊前市など3市町の道路でガードレール端の「袖ビーム」と呼ばれる鉄製の部材408枚(計約102万5千円相当)が盗まれたと発表した。窃盗事件として調べている。

 袖ビームは車両の衝突時に衝撃をやわらげるため、ガードレールの端に取り付ける湾曲した部材。署によると、被害は豊前市で96枚、上毛町で145枚、築上町で167枚にのぼる。

 署によると、町で4月25日、「男2人が軽トラックにガードレールのようなものを積んでいるのを見た」と住民が上毛町に連絡したことから発覚し、3月ごろから山間部の道路で、袖ビームばかりが盗まれていたことが分かった。

 上毛町によると、盗まれた袖ビームは工具で取り外せた。町建設課の担当者は「復旧する際は、これまで通りの設計で良いのか検討したい」と話した。

 日本鉄リサイクル工業会によると、国内の鉄スクラップ価格は脱炭素の推進やウクライナ危機の影響により急騰。今年4月には、戦後2番目の高値に達した。(上月英興)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment