猪木にほれた 「聖地」営む85歳、作った全身像2千体

 拳を腰に突き当て、勇ましいポーズを取ったアントニオ猪木さんの全身像を作り続ける男性が、熊本市にいる。「元気があればなんでもできる」。飲食店を切り盛りしながら、猪木イズムの精神で全国のプロレスファンにアピールする。

 「元気ですか――」。熊本市中心部のビルにある「ビア・ホールMAN」を訪ねると、マスターの村田善則さん(85)が、猪木さんの決まり文句で出迎えてくれる。開店は1976年。店内にはプロレス興行のポスターや雑誌の切り抜きが飾られ、プロレスラーやファンが集う「プロレスの聖地」だ。

 カウンターにはプロレスラーの像がずらり。中でもひときわ目立つのが、高さ約35センチ、重さ約1・5キロの、ブロンズ風に仕上げた猪木さんの全身像だ。特殊な樹脂で型を取り、溶かした銅粉を塗布して仕上げるが、重厚感のある見た目は完全ブロンズ製と見まがう完成度だ。

 昔、能面師のいとこの作業場で…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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