現場ビル前に容疑者が使った自転車か 前かごにポリ袋、府警押収

【動画】北新地のビル火災で、容疑者が現場前に乗り捨てたとみられる自転車を回収する大阪府警の捜査員=加藤あず佐撮影

 大阪市北区の雑居ビルで起きた放火殺人事件で、大阪府警は18日深夜、放火されたビル入り口のほぼ正面の歩道脇にとめられていた銀色の自転車を押収した。谷本盛雄容疑者(61)が所有する大阪市西淀川区の住宅から乗ってきたものとみて捜査している。

 押収の状況は現場にいた記者も目撃した。午後11時すぎ、府警の捜査員がワゴン車で到着。自転車の防犯登録番号などを確認し、複数の角度から写真を撮影した後、車に積み込んだ。自転車の前かごにはポリ袋が残されていた。

 府警によると、西淀川区の住宅では、放火事件の約30分前の17日午前9時45分ごろ、ぼや騒ぎがあった。付近の防犯カメラの映像をリレー方式で調べたところ、谷本容疑者とみられる男がこの住宅付近から、現場のビルまで自転車で移動したとみられることが判明した。西淀川区の住宅から現場までは約3・5キロあり、自転車では20分ほどかかる。

 ビルから西へ1キロ余りの大阪市福島区の防犯カメラには、谷本容疑者とみられる男が自転車で走る姿が映っていた。荷台に大きな紙袋を積み、落ちないようロープで押さえていた。(加藤あず佐、久保田侑暉)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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