現金180万円と腕時計も収受か 容疑で国立病院機構元職員を再逮捕

華野優気

 独立行政法人国立病院機構「大阪刀根山医療センター」(大阪府豊中市)が発注した事務用品などの業者選定をめぐる汚職事件で、大阪府警は19日、機構元職員、衣斐(えび)雄介容疑者(32)=神戸市北区=を収賄容疑で再逮捕し、発表した。事務用品販売会社「坂東」(大阪市中央区)取締役の坂東忠容疑者(51)=大阪市中央区=も贈賄容疑で再逮捕。認否は明らかにしていない。

 発表によると、衣斐容疑者はセンターの物品調達を代行する業者に、マスクなどを「坂東」から購入するよう指定するなどした見返りに、2022年2月と5月、府内で、坂東容疑者から腕時計1本(時価50万円相当)と現金計180万円を手渡しで受け取った疑いがある。

 府警によると、「坂東」は21年9月と11月、代行業者との取引で計約2700万円の売り上げがあったという。衣斐容疑者は受け取った賄賂を借金の返済などに充てたと府警はみて調べている。

 また大阪地検は19日、センター発注の事務用品の随意契約で、「坂東」を選定するなどした見返りに21年10月、現金70万円の受け渡しがあったとして、衣斐容疑者を収賄罪、坂東容疑者を贈賄罪でそれぞれ起訴した。(華野優気)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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