琵琶湖のスーツケース遺体、死後半年以上 捜査本部設置

安藤仙一朗、鈴木洋和

 滋賀県彦根市薩摩町の琵琶湖岸に打ち上げられたスーツケースの中から遺体が見つかった事件で、滋賀県警は18日、司法解剖の結果、遺体は身長170センチほどで、45~60歳ぐらいの成人とみられると発表した。県警は同日、彦根署に捜査本部を設置し、死体遺棄容疑で捜査を進めている。

 捜査1課によると、遺体の大部分が白骨化しており、死亡してからおよそ半年以上が経ったとみられる。死因や性別は不明。着衣はなく、目立った外傷はなかった。スーツケースは黒い布製で、縦85センチ、横55センチ、幅25センチ。遺体は丸まった姿勢で入れられていた。

 ケースの一部が破れており、県警は18日、約50人態勢で現場付近を捜索。近くで足首や指の骨のようなものを見つけ、同じ被害者のものかどうか調べている。

 現場はJR琵琶湖線稲枝駅から北西約4・5キロの湖岸。17日に遺体に気づいた近所の男性(83)によると、ケースを初めて見かけたのは14日で、水面に浮いていた。17日に中をのぞくと、茶色っぽいものが見え、動物の死骸だと思って他の住民が市役所に連絡した。改めて中を確認すると、白骨化した頭と腕が見えたという。男性は「人だと分かってびっくりした」と話した。(安藤仙一朗、鈴木洋和)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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