発症2日前でも濃厚接触者に 国立感染症研が定義を変更

 国立感染症研究所は、新型コロナウイルスに感染した人の濃厚接触者の定義について、感染者と接触した時期を「発症日以降」から「発症2日前以降」に変更した。発症前から別の人に感染させる可能性があるとする研究報告などを踏まえた。20日付でホームページに公開した。

 ほかに感染者との距離や接触した時間について「1メートル以内で感染予防策をとらず、15分以上一緒に過ごす」ことを目安としてあげた。これまでは「2メートル以内」を目安としていた。

 濃厚接触者は、感染の予防策をとらず感染者と長時間過ごすなどしたため、検温などの健康観察が必要になった人。感染がさらに拡大しないように、保健所が濃厚接触者を追跡し、自宅待機などを要請することになっている。

 感染者が発症前に別の人に感染させる可能性は、以前から指摘されていた。中国の研究チームは、感染者が別の人に感染させる時期は発症の2~3日前から始まり、発症前後に最も感染させやすくなるとの推計などをまとめた研究論文を米科学誌に発表している。(三上元)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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