目玉は漬物×揚げパン 豪雨で被災した老舗、父の思い背負って再出発

 大きな木枠のガラス戸、デッキに並ぶテーブルと椅子……。

 熊本県人吉市の漬物店「永尾商店」の跡地でオープンしたのは、おしゃれなカフェ風の店だ。かつて梅干しを漬けていた瓶壺(かめつぼ)がオブジェとして置かれていなければ、ここで漬物を売っているとは気づきにくい。

 「斬新なお店で、びっくりしました」

 2月下旬、近所に住む東美代子さん(54)が店主の永尾禎規(ていき)さん(60)にそう声をかけた。

 「永尾商店」は地元で90年続く老舗。球磨川と支流の山田川に挟まれた市街地にあるが、2020年7月、豪雨に襲われ、川からあふれた水が一帯をのみ込んだ。

動かなかった父、救えずに残った心の傷

 永尾さんは母を背負って自宅…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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