真っ黒なバッタ、小1が捕獲 「木炭がついてるのかと」

 神奈川県厚木市の相模川の河原で、真っ黒のトノサマバッタを小学生が見つけた。専門家によると、真っ黒の個体は数が少なく、野外の自然状態で見つかるのは比較的珍しいという。

 見つけたのは市内の小学1年前田悠李(ゆうり)さん(6)。昆虫が大好きで、11月上旬に家族で相模川に遊びに行った際に河原の草むらで見つけ、捕虫網でつかまえた。周囲には緑色や褐色のトノサマバッタはたくさんいたが、黒いのは1匹だけで「とてもびっくりした」。父の博幸さん(47)は「最初はバーベキューの木炭がついたか、焦げているのかと思った」と話す。持ち帰ると数日で羽化し、普通の個体よりも濃い褐色の成虫になった。

 名和昆虫博物館(岐阜市)の名和哲夫館長(65)によると、トノサマバッタは通常は緑色や褐色だが、より遠くへ飛ぶ能力を持った群生相と呼ばれる黒い個体が発生することがある。個体数が増えて密度が高まった時に見られる現象で、通常の個体に比べて体の色が黒くなり、羽が長く、後ろ足が短くなるなどの特徴がある。(豊平森)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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