着服疑惑の元維新町議が見せた「領収書」 4年ぶりの秋祭りが消えた

 約200万円の定期預金が、何の断りもなく解約されていた。

 今月1日の朝。自治会名義の口座の通帳を見て、役員の男性は思わず息をのんだ。

 「生活が苦しかった。株で負けた」

 会計担当者は、もうごまかせないと思ったのだろうか。集まった役員たちの前で、自治会費を使い込んだ、と初めて明かした。

 この会計担当者は、日本維新の会所属の奈良県斑鳩町議だった大森恒太朗容疑者(41)=2日付で議員辞職、維新の県総支部は除名処分。自治会費20万円を着服したとする業務上横領容疑で5日、奈良県警に逮捕された。

 当選2期目。6月の議会では、地元の世界文化遺産法隆寺を中心としたまちづくりを訴えていた。

 そんな大森容疑者に疑いの目が向けられ始めたのは、数週間前だった。

 きっかけは、地元の秋祭り。新型コロナの影響で途切れていたが、4年ぶりの開催が決まっていた。

その後、返金の意思を示した大森容疑者。不正を見抜いた自治会役員らの証言です。

 昨年度から会計担当を引き継いだ大森容疑者。祭りの繰越金として現金18万円を手元で預かっているはずだった。

 でも、準備に際して4万円ほ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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