着陸間際の大迫力を楽しもう 飛行機撮影の「聖地」の隣に公園整備へ

瀬戸口和秀

 着陸する飛行機を真下から撮影できる「聖地」として知られる、大阪府豊中市の「千里川土手」。ここに隣接する緑地に、市が公園を整備することになった。大阪・関西万博がある2025年度に一部オープンを目指す。元々は空港の騒音対策などで設けられた緑地が、魅力的なスポットに生まれ変わろうとしている。

 千里川土手は大阪(伊丹)空港の南東側にあり、着陸する飛行機が轟音(ごうおん)とともに頭上を通り過ぎていく。週末になると大勢のカメラマンや家族連れが訪れており、19年には世界最大級の旅行サイト「トリップアドバイザー」で、過去1年間に高評価の口コミを継続的に獲得するなどした施設に与えられる「エクセレンス認証」を受けている。

 市が公園として整備するのは飛行機の騒音対策などとして確保された緑地で、千里川土手に隣接し、広さは約6ヘクタール。新関西国際空港会社が所有し、駐車場を除き市が無償で借りている。

 この緑地も土手と同じく飛行機を間近で見られることなどから、市は魅力的なスポットにしようと、昨年3月にまとめた「大阪国際空港周辺地域整備構想」で、重点事業として公園としての整備を盛り込んだ。

 構想の方針では「大空と大地、賑(にぎ)わいから生まれる地域の活性化」などを挙げ、展望デッキやカフェの設置なども検討する。23年度に事業者を決め、24年度から工事に入り、25年度に一部オープン、26年度に全面オープンを目指す。

 市の担当者は「飛行機を身近に楽しめ、人と人とが交流してにぎわい、空港の歴史も広く知ってもらえるような公園を作っていきたい」と話している。(瀬戸口和秀)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment