知的障害者をいじめた過去 今も私を避ける相手に不快感

悩みのるつぼ

 40代女性です。

 30年以上前、中学生の頃に、一つ上の近所の人をしばらくいじめていました。その人は、いまだに私に対し、いじめられた恨みを持ち続けているようで、まれに通りすがると、態度で露骨に避けます。すなわち、私だと認識すると、ざっざっと避けて、顔を背け、看板の後ろに避難したり、異常に離れて通り過ぎたりします。

 確かに私が過去にその人を一方的にいじめたのは事実です。ですが、お互い大人になりました。いまだに根に持ち、態度と行動で嫌悪感を示すのには不快感が拭えません。

 その人には軽い知的障害があります。私は気付かない振りをして知らん顔で通り過ぎます。でも、やはり一方的に許してもらえず、不快な態度を示され、私も嫌な気分をしばらく引きずります。

 その人に会った時間には、次から外出する時間をなるべくずらしたり、道を変えたりしますが、何しろ近所ですので、会わないことは引っ越しでもしない限り無理です。

 外出自粛の中、散歩くらいはしなくてはと歩いていましたが、当然ながら相手の行動はどうすることもできません。

 過去と相手は変えられない、自業自得、または気にするな、くらいしか答えようが無いと思いますが、心の持ちようをご指南いただきたく相談しました。

回答者 政治学者・姜尚中さん

 自分に非があるとは言え、過去の古傷を思い出させるような人物や出来事に日々、向き合わなければならないとしたら、心が暗く沈んでいくに違いありません。そこで、考えてみましょう。

 あなたの相談だけでは、いじめ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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