神岡鉱山内に産廃放置、国「不適切」指摘 撤去に1~2年

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嶋田圭一郎 保坂知晃

 岐阜県飛驒市の神岡鉱山内に鉄くずなどの産業廃棄物が放置されていたことが同鉱山を経営する神岡鉱業(同市)への取材でわかった。鉱害防止の観点から不適切だと昨年9月に国から指摘を受け、現場にあった有価物も含めて撤去を進めている。放置が始まった時期や総量は不明だが、作業を終えるのは2025年3月ごろになる見通しだという。

 同鉱山は国内初の公害病イタイイタイ病」の発生源で、同社は「環境保全を経営上の最重要課題」とホームページで掲げる。同社は取材に「現場は地下水が通っておらず、周辺環境への影響はない」としつつ、「環境全体に意識を高くもって取り組んでいたが、管理が行き届いていなかった。反省している」と説明した。

 同社によると、昨年12月時点で現場からは廃車や廃重機、鉄くず、ケーブル、廃プラスチック蛍光灯などが見つかった。要不要の分別を進めており、有価物と産廃が混在していた。ただ、有害物はなかったという。

 現場は1990年以降に大規…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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