神戸の26歳医師自殺、両親が病院側を提訴へ 「長時間労働が原因」

 神戸市東灘区の甲南医療センターの医師、高島晨伍(しんご)さん(当時26)が2022年に自殺した問題で、両親が近く、センターを運営する公益財団法人「甲南会」と具英成(えいせい)理事長に計約2億3400万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こすことがわかった。両親側は「自殺は長時間労働で精神障害を発症したのが原因だ」と訴えている。

 訴状によると、高島さんは20年4月からセンターで研修医として働き始め、22年4月からは消化器内科の専門医をめざす「専攻医」として勤務した。主に救急患者を治療する一方、専門医の資格取得に必要な学会発表の準備にも追われた。同年5月17日、退勤後に同市内の自宅で自殺した。

 両親が労災を申請し、西宮労働基準監督署が調査したところ、死亡直前1カ月の時間外労働時間は207時間50分に及んだ。国が精神障害の労災認定の目安とする「月160時間」を上回り、労災と認定された。

 遺族側は、高島さんが自殺ま…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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