神戸大で50年越しの卒業式 コロナ延期を経て実現、約100人集合

 【兵庫】神戸大神戸市灘区)で30日、1970年の卒業生(医学部は64年入学生)を対象にした、全学卒業式があった。当時、大学紛争の影響で神戸大は69~70年の2回、卒業式を中止。新型コロナウイルスの感染拡大による2度の延期をへて、約100人が集まった。

 大学紛争は60~70年代、全国で学生が大学のあり方に異議を唱え、広がった。神戸大では、学生寮の暖房費などが学生負担になったことを発端に、大学側と対立。68年12月、学生らが大学を一部占拠した。

 69年8月、学舎封鎖が解除されたが、70年3月卒業予定の学生らの日常はすぐに戻らなかった。授業や研究の遅れによって学部ごとに卒業時期が異なり、全学卒業式は中止に。卒業生は9学部で男子1140人、女子259人だった。

 教育学部生だった松本弘子さ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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