神戸市が校長・教頭の筆記試験を廃止 激務の人材確保へ

 神戸市教育委員会は、市立学校の校長・教頭へ昇任する際の筆記試験を廃止することを決めた。多忙で敬遠されがちな管理職を担う人材を広げる狙いといい、今後は意向調査と面談で任用する方針。文部科学省によると、管理職選考で筆記試験を全面的にやめるのは全国でも珍しいという。

 神戸市教委は毎年11~12月、校長・教頭への昇任希望者に筆記試験と面談を実施してきた。だが、昇任試験の受験者は年々減少。教頭の場合、競争倍率は2008年度に小学校で5・12倍、中学校は8・78倍だったが、19年度は小学校で1・5倍、中学校で2・04倍にまで落ち込んだ。

 教頭は「学校の中で最も多忙」(市教委担当者)と言われ、激務が管理職の担い手不足につながっている。1995年の阪神・淡路大震災後の行財政改革で教員採用数が減った世代が管理職適齢期に入ったことも、人材不足に追い打ちをかけているという。

 「教頭不足」は校長の担い手不…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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