立てこもり事件、献花台にあふれる花 犠牲の4人に捧げる祈り

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菅沼遼 福岡龍一郎 前田健汰

 長野県中野市で男女4人が殺害され、銃を持った男が自宅に立てこもった事件の発生から、1日で1週間になる。事件発生現場には、住民らが次々と訪れて亡くなった4人を悼み、そのうち警察官2人が殉職した中野署の献花台は来訪者が捧げた花束であふれている。捜査関係者への取材によると、県警は亡くなった警察官2人の公葬を行う方向で調整を進めている。

 事件現場となった畑には、発生から1週間を前にした31日、犠牲者の知人や近所の人たちが訪れて花を手向けた。パトカーで駆けつけて銃撃された同署地域課の池内卓夫巡査部長(61)=警部に2階級特進=と高校で同級生だった男性は告別式後に現場を訪れ、「体をはって市民を守ろうとしてくれた」と感謝の気持ちを伝えた。別の友人男性は「これから第二の人生が始まると思ったところで無念だと思う」と早すぎる死を悼んだ。

 殉職した玉井良樹警部補(46)=警視に2階級特進=と池内巡査部長が所属していた中野署の献花台には、来訪者が持ち寄った花束とともに、「ご冥福をお祈りいたします」などと記したメッセージも添えられていた。署によると、周辺住民だけでなく、県外から訪れた人もいたという。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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