笛吹いて居場所知らせる 山で遭難の男性、6日ぶり発見

 群馬・栃木県境の皇海山(すかいさん)(標高2144メートル)で14日から行方が分からなくなっていた金沢市の会社員男性(59)が20日、6日ぶりに発見・救助された。群馬県警沼田署が発表した。男性は右足首と肋骨(ろっこつ)が折れる重傷だが、命に別条はないという。1食分の弁当とロールパン1個で食いつないでいた。

 署によると、男性は14日朝、群馬側の登山口から入山して道に迷い、右足を痛めた。体力消耗を避けるために移動を抑え、持っていた弁当とパン、沢の水でしのいだ。食糧が尽きたため、居場所を知らせるために笛を吹きながら尾根上の登山道を歩いていた20日午前7時45分ごろ、別の遭難事故で出動していた民間の救助隊に発見されたという。

 登山口に止まったままのレンタカーがあるとの通報が17日午前にあり、県警のヘリや山岳警備隊が捜していた。登山カードに記された行程は日帰りの予定だった。(山崎輝史)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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