第1スタジオ跡地で犠牲者36人を追悼 京アニ放火殺人事件から3年

小松万希子

 京都アニメーション(本社・京都府宇治市)の放火殺人事件は18日で発生から3年となった。現場となった第1スタジオ(京都市伏見区)の跡地では、事件が起きたとされる午前10時半ごろ、追悼式が営まれた。遺族や京アニの八田英明社長ら約120人が出席し、弔辞や献花などで犠牲になった36人に祈りを捧げた。

 京アニは、近隣住民への配慮や新型コロナウイルス感染対策のため、跡地付近への訪問を控えるよう求めてきた。一方、動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルで、追悼のための映像を配信した。18日中は見られるという。

 事件は2019年7月18日に発生し、第1スタジオの建物にいた社員ら36人が死亡、32人が重軽傷を負った。京都府警は20年5月、殺人や現住建造物等放火などの疑いで青葉真司容疑者(44)を逮捕。京都地検が同年12月に起訴した。青葉被告は全身やけどの重傷を負ったが、手術を繰り返し、会話ができるまで回復した。だが、裁判の見通しは立っていない。(小松万希子)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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