簡易宿泊所殺人事件 容疑の男「訴えないと言ってたのに訴えられた」

 東京都新宿区の簡易宿泊所で入所者の男性を殺害したとして殺人容疑で逮捕された男が、男性に対する過去の傷害事件に絡み「(男性が)訴えないと言っていたのに訴えられて罰金を取られたので頭にきた」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。

 住居不詳、無職の石野彰容疑者(57)は12日午前3時ごろ、新宿区百人町1丁目の簡易宿泊所で、この宿泊所の住人で、管理人でもあった韓国人の任元珍さん(76)の胸を包丁で複数回突き刺して失血死させた疑いがある。前日の11日午後7時ごろに宿泊所内に侵入し、任さんを待ち伏せして襲ったとみられるという。

 捜査関係者によると、石野容疑者はこの宿泊所で暮らしていた今年1月、任さんに熱湯をかけてけがを負わせた。この際、任さんからは「退所すれば訴えない」と言われたため退所した、と説明。だが、任さんが被害届を出して9月に傷害罪で30万円の罰金刑を受けたため、同庁は石野容疑者が腹を立てたとみている。

 任さんを殺害した容疑で逮捕された際、石野容疑者は「以前から殺そうと思っており、用意していた包丁で刺した」と供述したという。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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