精通する医師は国内で60人程度…「エクモ」治療の課題 高齢者の新型コロナ感染拡大で需要増加(東海テレビ)

5年前「敗血症」になり、3週間にわたり意識不明の状態になりました。

杉浦さん:
「気が付いたら両手両足が縛られた状態で、僕はエクモという機械でもって、命を助けてもらったんだな」 杉浦さんを救ったのが人工肺装置=エクモ。人間の「肺」の代わりとなり、人工呼吸を行います。新型コロナの重症者の治療にも重宝される、まさに最先端医療です。

 愛知県豊明市の「藤田医科大学病院」。今年2月には、ダイヤモンド・プリンセス号で新型コロナに感染した患者を受け入れました。

現在は重症者の治療にエクモを活用しています。その治療にあたるのが、中村智之医師です。

中村医師:
「間違えてはいけないのが、エクモをすれば病気が治るというわけではなくて、エクモはあくまでも対症療法。肺がうまく機能しないときの、肺の代わりをしてくれる機械になります」  コロナの感染者が重症化して呼吸困難に陥った場合、まずは「人工呼吸器」を装着。「人工呼吸器」は肺に圧力を加えて動かすため、コロナで傷んだ肺をさらに痛めつけてしまう恐れがあるといいます。

中村医師
「人工呼吸器では肺が持たない、肺を痛めすぎてしまうと判断した場合に、エクモで本来肺が行うべき酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すということを、体の外で行うということになります」 感染者の体から管で血液を取り出し、エクモで血液に酸素を吹き付け、二酸化炭素を飛ばします。その綺麗な血液を、体内に戻しています。

中村医師:
「重症な時期に、いかに肺にダメージを蓄積しないように管理をするか。エクモは最終手段であって、肺を休ませてあげる、休んでいる間に患者さんの肺が自分の力で良くなるまでの時間稼ぎ」 コロナウイルスにおかされた肺の状態が良くなるまでの間、エクモの治療が効果的といいます。いわばエクモは、肺に負担をかけない人工呼吸器です。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment