紅麴原料製造の和歌山工場、国と県が立ち入り 今年1月引き継ぐ

 小林製薬大阪市)の紅麴(こうじ)原料を使ったサプリメントが原因と疑われる健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省和歌山県は31日午前、食品衛生法に基づき、原料を製造している同社子会社の和歌山工場(紀の川市)に立ち入り検査に入った。製造の工程などを調べるとみられる。

 厚労省と大阪市が前日30日に立ち入り検査した小林製薬の大阪工場(大阪市淀川区)で、サプリメントの原料となる紅麴が製造されていたが、老朽化のため昨年12月に閉鎖された。今年1月から和歌山工場で製造が引き継がれたという。

 厚労省や小林製薬は、健康被害が生じた製品のロットから青カビが生成する「プベルル酸」が検出されたことを明らかにしている。小林製薬は29日の会見で、「青カビによって生成されるものだけに、カビが生えるところがないか、和歌山工場でラインを総点検している」と明らかにしていた。

 検査が始まった後、小林製薬の富山有子広報・IR部長は、工場前で報道陣の取材に応じた。「大変なご迷惑をおかけしている。病気の方たちに非常に申し訳ない思いでいっぱい。誠実に対応していきたい」などと述べた。検査内容については「検査を受けている立場なので控えさせていただく」とした。(榊原織和)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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