給食に2時間、吐くまで食べさせる 名古屋市が保育園に改善勧告

 名古屋市は23日、同市内の二つの保育園で、2時間以上給食を園児に食べ続けさせたり、吐き戻すまで食べさせたりするといった身体的・心理的虐待があったと23日発表した。同日に児童福祉法にもとづく再発防止を求める改善勧告を出した。

 市によると、虐待が確認されたのは認可保育所「ニチイキッズ長須賀保育園」と小規模保育事業所「保育ルーム ルナⅣ新栄」。

 ニチイでは4月以降、「食べると言ったものはきちんと食べないとダメ」などと言われた5歳女児が吐き戻すまで給食を食べさせられた。このほか3~5歳クラスで複数の園児が完食まで2時間以上給食を食べさせられるなど、保育士4人による五つの虐待行為が確認された。

 ルナでは、保育士1人が0~1歳児に無理やり頭の向きを変えて給食を食べさせたり、机や床に落ちた食べ物を食べさせたりといった四つの虐待行為があった。

 ニチイの件では職員の情報で7月には運営法人が一部行為を把握したが、改善されていなかった。2015年度にも園児の口に食べ物を押し込んだり、たたいたりといった行為で改善勧告を受けており、今回で2度目という。

 運営するニチイ学館の親会社は「(再度の改善勧告を受けたことを)会社として重く受け止めている。二度と起こさないよう社員教育を強化したい」と話した。ルナを運営する社会福祉法人「中日会」は「市の勧告を真摯(しんし)に受け止め、研修を強化し、人権意識や専門性を高めていく」とした。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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