絶滅危惧種の巨大鳥に命名ファミリア 手賀沼近くで捕獲

大久保泰

 千葉県柏市周辺に出現し、6月に捕獲された巨大な鳥「ミナミジサイチョウ」の命名式が9日、市立手賀東小学校で開かれ、「ファミリア」と名付けられた。捕獲したペット業者が、鳥を見守ってくれていた同校に依頼した。

 飼育していた茨城県内のペット業者によると、一昨年暮れに店から逃げ、昨年から我孫子市や柏市周辺で目撃され、行方を捜していた。6月5日に同校の近くで捕獲したという。

 同校で最初に目撃されたのは今年2月。5年生の青沼正太郎さんが校庭で見つけた。同学年の川村百花さんが図書館で調べ、アフリカに生息する絶滅危惧種に指定されており、危害を加えるような鳥ではないとわかり、見守ってきた。

 「ファミリア」という名前は家族を意味し、児童で話し合って決めた。児童代表が「もっとここにいてほしかったけど、いつまでも幸せに暮らしてほしい。手賀沼の宝です」というメッセージを贈った。

 同校の児童数は59人。佐和伸明校長は「家族のような学校に大きな鳥が遊びに来てくれて半年間みんなで過ごすことができた。『ファミリア』が過ごしやすい場所だったこの手賀の豊かな自然を守っていきましょう」と児童に呼びかけた。(大久保泰)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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