継承したい、96歳に教わる「ホタルかご」作り 石木ダム建設予定地

【動画】ダム建設にゆれる集落で、96歳が伝統の「ホタルかご」作りを若い世代に教えた=吉本美奈子撮影

 夏、石木川を中心にホタルが舞う自然豊かな長崎県川棚町の川原(こうばる)集落。6月末、麦わらで作るホタルかごの作り方を、96歳の松本マツさんが5人の女性に教えた。マツさんは集落に住み、石木ダム建設に反対する13世帯の住民の最年長。途絶えるかもしれない手仕事を、若い世代に教える様子を見せてもらった。

 ホタルかごは、麦わらで作られた高さ20センチほどの民芸品。麦わらを差し込みながらつないでいき、底の部分から編み始める。上に向かって、らせん状の筒部分を作り、最後に持ち手を仕上げる。昔はふた付きもあり、子どもがホタルを入れていたという。東京の民芸品店で販売されたこともある。

 マツさんは30分ほどで編み上げるが、参加者の中には、なかなか進まない人も。助けを求める声に、マツさんは穏やかに「最初に戻ったらいいよ」と助言した。

 かご作りを呼びかけたのは…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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