肺がん兆候の指摘見落とす 2年放置され80代患者死亡

 高知県は3日、県立あき総合病院(同県安芸市)でのCT検査で80代男性に肺がんの兆候が見つかったのに、担当の内科医らがその指摘を見落とし、2年近く治療が放置されていたと発表した。昨年11月にミスに気づき、県が男性に謝罪したが、男性は今年、肺がんで死亡した。

 県によると、男性は2016年12月に腹痛を訴えて内科を受診。放射線科の医師がCT検査で肺がんの可能性に気づき、画像と所見を内科医に提出したが、院内での確認が不十分のまま、男性は退院した。男性は昨年11月、再び腹痛を訴えて受診し、CT検査で肺がんが判明した。過去の診療記録を調べ、見落としがわかったという。

 県の担当者は「見落としがなければ、がんの進行を遅らせることができた可能性が高い」としている。(清野貴幸)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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