胃ろうに合意するが食べることに意識集中 嚥下困難との悪戦苦闘

ノンフィクション作家・井口隆史さん

 胃ろうの話に戻ろう。

 2020年のお盆が明けたばかりの病院は、空(す)いていた。コロナ禍の影響で、一般の患者が病院を避け始めたからだ。

 私は脳神経内科のカンファレンスルームで、看護師と向き合っていた。「胃ろう造設について、あなたがどう思っているのか、率直なところを聞いておきたいので」と彼女が言うのだ。

 引き延ばし作戦に、いよいよ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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