自宅療養中の女性、容体急変し死亡 家族も陽性 埼玉

 さいたま市は9日、新型コロナウイルス感染で自宅療養中だった60代女性が容体が急変して救急搬送され、約2~3週間後の今月7日に亡くなったことを明らかにした。市保健所は「毎日、様子は電話で聞き取っていた。これ以上の対応は難しかった」と話している。

 女性は軽症で基礎疾患もなかったことから、市保健所は入院の必要がないと判断し、症状の軽重の手がかりとなる血液中の酸素濃度を測る「パルスオキシメーター」を貸与して、電話で毎日、その数値を聞き取るなどして体調を確認していたという。しかし、1月中旬ごろに急に体調が悪化したため、市内の病院の救命救急センターに搬送され、そのまま亡くなったという。

 市保健所によると、自宅療養としたのは女性側の希望ではなく、あくまで市側の判断と説明。女性は同居する家族にも陽性者がいたといい、家族内でどのような態勢で看病をしていたかは把握していないという。担当者は「容体の急変はこの疾病の特徴だが、これ以上の対応は難しかった」と話している。(森治文)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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