自殺ほのめかす便箋、届かなかった報告 大阪府警の情報共有に不備か

 大阪府高槻市の会社員女性(当時54)への殺人容疑などで再逮捕された養子の高井凜容疑者(28)が自殺をほのめかす内容を便箋(びんせん)に書き残し、死亡する2日前に署員が確認していたことを2日、府警が明らかにした。確認後に監視を十分に強化しておらず、府警の情報共有に不備があった可能性がある。

 府警留置管理課によると、自殺をほのめかす内容の便箋は両親らに宛て、数枚にわたってつづられていたという。署員が8月29日午後6時50分ごろ、高井容疑者の単独居室から回収したノートに挟まれていた。留置場では毎日同7時ごろに不要な物品を回収していた。

 署員がノート内の便箋の内容を確認したのは翌30日午前0時過ぎ。報告を受けた署の当直責任者は「注意して(容疑者を)見るように」と指示した。同日夜からは巡視を強化し、1時間に4回以内だった見回りを、署長の指示で5回程度に増やした。

 高井容疑者はこの2日後の9…

この記事は有料記事です。残り1916文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment