自衛隊員の弁当代を水増し請求した疑い 駐屯地幹部と業者を逮捕

新谷千布美

 北海道警は17日、陸上自衛隊員の弁当代を水増し請求して国から約95万円をだまし取ったとして、旭川市の陸上自衛隊旭川駐屯地幹部と弁当販売会社役員を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。

 道警によると、逮捕したのは、同駐屯地業務隊補給幹部で2等陸尉の目時(めとき)芳幸容疑者(55)と、旭川市の日用品・食品販売会社「加藤商事」会長の宮崎二維(ふたい)容疑者(76)の2人。

 2人は共謀の上、駐屯地の食堂が工事で一部利用できなくなった2023年1月23~27日、同社から1日約800個の弁当が納品されたのに、250個分多く発注・納品したことにして国に水増し請求し、同駐屯地会計隊から同社の銀行口座へ代金を計94万5千円多く振り込ませた疑い。

 宮崎容疑者から目時容疑者にキックバックとして、10万円以上の商品券や日用品、家電などが渡されたとみられるという。目時容疑者は、隊員の食事の調整や発注を取り仕切る立場だった。宮崎容疑者は当時同社の社長で、駐屯地内の売店の経営や自衛隊グッズの販売も手がけていた。

 旭川駐屯地業務隊長の杵淵賢一・1等陸佐は「大変遺憾であり、警察の捜査に全面的に協力するとともに、明らかになった事実に基づいて厳正に対処したい」とコメントした。(新谷千布美)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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