航行不能の海自護衛艦いなづま、前後に損傷確認 油漏れも止まらず

成沢解語

 海上自衛隊は11日、山口県周防大島町の沖合で10日に自力航行できなくなった護衛艦いなづまの船体前後に損傷が見つかったと明らかにした。後部の損傷から油が漏れており、油漏れは11日時点で止まっていないという。12日も現場海域で作業を続ける。

 防衛省によると、11日午前、海自の潜水員が確認したところ、潜水艦を捜索するセンサーが入った船体前部の膨らみ(海面からの深さ最大8メートル)に損傷があったほか、後部にある船体の方向を変える左右の板のうち、右側の板を支えている軸がずれていた。後部の左右のスクリューも損傷し、右側の一部は脱落していた。この部分から油が漏れており、業者がパテで埋めたが、少量の油が漏れ続けているという。

 海自は今後、油漏れを止める作業を進め、同艦を移動できるかどうか調整する。10日に設けた事故調査委員会で内部調査も進めるとしている。(成沢解語)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment