船頭支える器具やベスト型救命胴衣 保津川転覆事故で再発防止策

有料記事

西崎啓太朗 光墨祥吾

 京都の観光名物「保津川下り」で29人が乗った船が転覆して船頭2人が亡くなった事故で、保津川遊船企業組合(京都府亀岡市)は12日、再発防止策を発表した。船頭の転落が事故を招いたとして、船頭の体を支えるよう船に器具を設置する。

 事故は3月28日午前11時ごろに起きた。組合によると、乗客25人と船頭4人が乗船し、船の後方で操縦する「かじ」担当の船頭が水をかかずに空振りし、バランスを崩して落水。船は十数秒後に岩に衝突して転覆し、全員が川に投げ出され船頭2人が死亡した。

 組合は「かじ」担当の船頭の落下を防ぐため、足元を固定するストラップや体を支えるロープを船に設置する。また事故時に乗客8人の手動式の救命胴衣が膨らんでいなかったことから、乗客には自分で膨らませる必要のないベスト型の救命胴衣などに切り替える。船頭は、操船の妨げにならないよう自動式のベルト型を着用する。

川下り、再開の見通し立たず

 防止策には、出航前に船頭が…

この記事は有料記事です。残り394文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment