若者の関心高いアニマルライツ 動物の犠牲から考える「別の選択肢」

 選挙のたびに若い世代の投票率の低さが話題になりますが、若者は本当に政治に無関心なのでしょうか。若者の政治参加を後押しする「No Youth No Japan」(NYNJ)が今年4月に「興味がある社会問題」を聞いたところ、ジェンダーに次いで関心が高かったのが「アニマルライツ」でした。コロナ禍で日常生活も奪われてきたのに、自分たちのことよりも、なぜ動物の権利? 「動物の犠牲」について関心が高いNYNJのメンバー、大畑圭一さん(25)とともに記者が考えました。

U30が関心のある社会課題

「動物の犠牲」の記事 インスタで大反響

 大畑さんは今年4月、都内の美容室での仕事を終えて帰宅した夜に、スマートフォンで自身のインスタグラムを開いて、驚いた。NYNJのアカウントで発信した「動物の犠牲」に関する記事を、400超のアカウントが保存していた。これまでにない反響だ。こんなに同世代が関心を持つとは思っていなかった。

大畑圭一さん

 大畑さんは仕事柄、ファッションや美容への関心が高い。有名服飾ブランドが「動物の毛皮を使わない」と発表したり、著名人が「ビーガン」と表明したりするのが気になってはいるが、趣味は料理で、お肉が大好きだ。普段食べている動物の肉は、どのようにつくられているのか。革製品の革はどこから来ているのか、調べてみようと思い立った。

 

 私たちの生活は動物の命の犠牲をゼロにしては成り立たない。「かわいそう」は偽善じゃないのか―。記事後半では、疑問を胸に大畑さんと記者が「牛と人の幸せな牧場「を掲げる現場を訪ねます。

 ネットで調べ始めると、目を…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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