苦境の山小屋“支援の輪”広がる コロナ禍の夏休み(テレビ朝日系(ANN))

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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年の夏は帰省を諦めて、遠出も控える人が多いようです。9日、各地の観光地では、去年8月の平均と比べて10~30%人出が減りました。主要な空港や駅をみても、那覇空港で55.6%、名古屋駅で50.1%の減少。都心の繁華街、新宿や銀座でも人出が大幅に減っています。 こうしたなか、東京都品川区の運転免許試験場には、長蛇の列ができました。免許の更新などに、200人以上が訪れたといいます。
 運転免許試験場に来た人:「(Q.お盆だから来た?)空いているかなって。混んでましたね」「2時間半くらいかかった。こんなに多いと思わなかった」
新宿区にある住宅展示場『ハウジングステージ新宿』でも人出が増えています。子どもたちが扇子の絵付けを体験できるイベントは、すぐに定員に達しました。予想以上の反響で、用意していた扇子の数もギリギリだったといいます。
 来場者:「イベントだけのために来ました」「帰省の予定をやめたので、どこも行けなくて、こういうイベントがあるとありがたい」
ハウジングステージ新宿では2カ月連続で、去年より来場者が増えているといいます。人混みを避けて、子どもを遊ばせるためなのか、イベント目当ての親子連れが目立つといいます。
 『ハウジングステージ新宿』渡部雅樹さん:「イベントに参加したいお客さんも多いし、モデルハウスを見たい方も来るので、大体、半分半分くらい。新型コロナの影響は、そこまで受けていないと思います」 観光地では、コロナの時代に合わせた新たな運営が始まっています。標高2400メートルに位置する八ケ岳の山小屋『黒百合ヒュッテ』では、スタッフはマスクやフェイスシールドを着用し、定員100人のところを30人に制限。宿泊は完全予約制にし、急に体調が悪くなった人を隔離するためのテントも設けました。ただ、それでも苦境に立たされているといいます。
 『黒百合ヒュッテ』主人・米川岳樹さん:「お客さんが来ないんですよね。『行きたかったんですけど、会社で(感染者が)出たので行けません』とか。感染者が増えると、キャンセルもどんどん増えていく。これが続くと、もうやってられないと思います」
今年は、富士山で登山道が全面閉鎖されるなど、各地で休業する山小屋が相次いでいますが、それでも開けておく理由があるといいます。
 『黒百合ヒュッテ』主人・米川岳樹さん:「開けておかないとっていう使命感っていうんですかね。けがした人を収容したりとか、いろいろな役割もあるので。何とかつぶれない程度に頑張るしかない。出費を抑えて」
この状況に、長野県は、県内にある約150の山小屋に一律30万円の支給を決めました。また、山小屋の経営を助けるためにクラウドファンディングも立ち上げました。目標額1000万円のところ、現在600万円を超える支援が寄せられています。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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