苦節6年で審査合格 小さな警察犬、駆け抜けた「足跡追及」5年

 警察犬といえばシェパードやレトリバーなどの大型犬が多いなか、体重3・8キロのミニチュアピンシャーが、昨年末、5年間の嘱託警察犬の活動を終えた。

 名前はベラドンナ。2009年生まれの雌で、5月で15歳になる。

 「人間の年齢だと70歳後半くらい。病気もなく元気だけど、嘱託警察犬として頑張ってきたので、のんびりさせたい」。飼い主で指導手の平田夕佳里さん(39)=和歌山市小倉=は、そうねぎらった。

 ベラドンナは、19年から5年間、和歌山県警の嘱託警察犬として、犯人や行方不明者、遺留品の発見を目的とする「足跡追及」が担当だった。

 実際に出動したのは9件。市内外に出て、家出人や行方不明者の捜索に参加した。直接発見したことはなかった。それでも、すべてが解決につながったという。

 そんなベラドンナの警察犬になるまでの道のりは険しかった。

 警察犬は、足跡追及のほか…

この記事は有料記事です。残り666文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment