葛飾区長「柴又の良さ残したい」 閉店料理屋買い取りへ

 葛飾区の青木克徳区長は、区役所職員時代から柴又の観光促進に関わり、地域の事情に詳しい。柴又・帝釈天そばで相次いで閉店した料理屋を区が買い取って跡地利用や保存する意向を示し、「柴又の良さを残していきたい」という。

東京・柴又の帝釈天、道路か景観か

「寅さん」でおなじみの東京・柴又で、景観維持に難題が突きつけられている。都道の拡幅により古い木造店舗の建て替えが進みそうだからだ。一帯は「風景の国宝」といわれる国の重要文化的景観に選定されている。文化庁は「街並みが維持されるのか」と気が気でない。

 ――帝釈天の参道に交差する柴又街道が拡幅され、街道沿いの建物が建て替えになりそうです。「男はつらいよ」の山田監督も文化庁も景観が変わりそうなことを憂えています。街道の拡幅によってこの街の良さが損なわれませんか。

 私は柴又の良さを残していくのが大事と思っています。

 昔の話ですが、渥美清さんが亡くなったときに「寅さん記念館」をつくろうとなって、私はそのときの担当部長(地域振興部長)だったんです。あのときも山田監督は「柴又がどんどん変わるのは僕は反対だな」とおっしゃっていました。まったく昔のまんまで同じということではないですが、景観はなるべく維持していきたいです。

 たとえば帝釈天の参道は、商…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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