薬学部の定員抑制へ 退学率5割超の大学も 質低下に懸念の声

 文部科学省は、薬剤師を養成する6年制の薬学部の定員を抑制する方針を固めた。将来的に薬剤師が過剰になることが予想される上、一部の薬学部については教育の質の低下が懸念されており、原則として学部の新設や定員増を認めてきた従来の方針を見直す。文科省は年度内にも告示を改正し、早ければ2023年度から、学部新設の申請などを認めない抑制策を実施する。

 文科省の有識者会議「薬学部教育の質保証専門小委員会」で22日、学部新設と定員増を認めない案が了承された。薬剤師不足の地域では慎重な検討の上で例外的に増員を認める。薬学部の定員に占める入学者の割合が低い大学については、補助金を減額したり、不交付にしたりする。

 薬学部は質の高い薬剤師の養成をめざし、06年度に4年制から6年制に移行。製薬企業などに就職する人材を養成する4年制学部も一部残るが、薬剤師の国家試験の受験には6年制薬学部の卒業が要件となった。

ストレート合格率2割切る私大も

 制度開始前の03年度以降…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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