藤井竜王に挑む広瀬八段、サッカー・ドイツ戦に「勝負に絶対はない」

小川裕介

 将棋の8大タイトルの一つ、第35期竜王戦の第5局が福岡県福津市の宮地嶽神社で25、26日に開催されるのを前に、藤井聡太竜王=王位・叡王・王将・棋聖と合わせ五冠=と挑戦者の広瀬章人八段が24日、報道陣の取材に応じた。

 藤井竜王は今シリーズを3勝1敗とし、初防衛に王手をかけている。藤井竜王は「押されている対局が多いので内容をよくしていかないといけない」、広瀬八段は「1局でも多くさせるよう頑張りたい」とそれぞれ意気込んだ。

 サッカーW杯で日本代表が前日、ドイツ代表に歴史的な勝利をあげた。広瀬八段はリアルタイムで観戦したという。「日本代表の置かれている状況は、今の自分と似ていなくもない。勝負の世界に絶対はないと証明してもらい、いい刺激になった」と語った。

 前半を見たところで寝てしまったという藤井竜王は「朝起きて結果を知って驚いた」。竜王戦も同じように全国から注目されていると問われると、「W杯の中だが注目してもらえるとありがたい。期待に見合う対局にできれば」と話した。

 地元の実行委員会は昼食時などに提供する「勝負めし」など27品を用意している。藤井竜王は「どれにしようか考えている。福岡はグルメでおいしいイメージがあるので楽しみ」と期待していた。(小川裕介)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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