藤井聡太少年を夢中にさせた詰将棋 「考える力」が天才生んだ(サンケイスポーツ)

 将棋の渡辺明棋聖(36)=棋王・王将=を下して初タイトルの棋聖位を奪取、史上最年少タイトル獲得の記録を30年ぶりに塗り替えた高校生棋士、藤井聡太新棋聖(17)。その強さの原点は愛知県瀬戸市の将棋教室で幼少期に鍛えられた「詰将棋」にあった。同市では16日、3カ所でパブリックビューイング(PV)が実施され、多くの市民が熱烈応援で17歳を後押しした。  30年ぶりに最年少タイトル獲得の更新を成し遂げた藤井新棋聖。天才の原点は幼少期に鍛えられた「詰将棋」にあった。5歳の頃、祖母からもらった将棋セットで対局方法を覚えると夢中になり、愛知・瀬戸市内の「ふみもと子供将棋教室」に5歳から10歳まで通った。  幼少期から非凡な才能をみせた。将棋教室の入会時に480ページもある将棋教本を渡された。幼稚園児で字が読めなかったが、暗記した定跡などの答えを母や祖母らに代筆してもらい、内容もわずか1年で習得した。当時、教室で指導した文本力雄さん(65)は「昔から詰将棋が強かった。(現在の)読みの深さの基礎は詰将棋で鍛えられた」と振り返った。  同教室では「目隠し詰将棋」も行い、考える力を養った。そろばんの暗算のように問題を読み上げ、それを頭の中に描きながら解く。藤井少年は駒の位置と動きを盤上ではなく、自身の頭の中でイメージして、最良の答えを導き出すことに夢中になっていたという。  子供の頃に遊んだ詰将棋は、今でも楽しみの一つ。一緒に詰将棋に挑んだことのある都成竜馬六段(30)は「盛り上がりますね。表情が変わる」と振り返る。室谷由紀女流三段(27)は「女の子がスイーツを見て目がキラキラする感じです」と無邪気に挑戦する藤井新棋聖の素顔を明かした。  藤井新棋聖にはあどけなさが残るが、恩師の文本さんは「中学生になって会ったとき、急に大人びていてビックリした」と驚きを隠さない。まだ17歳の高校生。体の成長とともに、将棋の実力も成長の途中だ。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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