虐待の可能性、和歌山県「共有できていなかった」 16歳虐待死事件

 和歌山市の鶴崎心桜さん(当時16)が虐待を受けて死亡した事件で、県は16日、当時の学校や児童相談所の対応を検証する委員会を開いた。県は委員会後に会見し、事件前、中学校は鶴崎さんが虐待を受けている可能性を推測しえる情報を把握していたのに、情報共有できていなかったと明かした。

 鶴崎さんは中学卒業後の昨年6月、搬送先の病院で死亡した。鶴崎さんに継続的な虐待を加え、衰弱させたあとも医療措置を受けさせずに死亡させたとして、鶴崎さんの母親(昨年6月に死亡)の夫が保護責任者遺棄致死の罪で起訴され、母親も同容疑で書類送検された。県警は、鶴崎さんが中学1年だった2018年10月ごろから虐待を受けていたとみている。

 県は事件後、鶴崎さんの中学…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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