虐待調べる監査拒んだ容疑、保育所側を書類送検へ 子育て支援法適用

 園児への虐待について調べようとした東京都日野市の立ち入り監査を拒んだとして、警視庁は近く、同市にある認可保育所「吹上多摩平保育園」の運営法人と職員の男(36)を、子ども・子育て支援法違反の疑いで書類送検する方針を固めた。同法違反での摘発は全国初とみられる。

 同庁は、虐待を隠蔽(いんぺい)する意図があった疑いがあり、悪質性が高いと判断して同法を適用するという。

 捜査関係者によると、市が昨年11月10日に監査を実施した際、男は園を訪れた市職員の前に約17分間にわたって立ちふさがり、「弁護士を呼ぶのは午後になるかも知れない」などと告げて立ち入りを忌避した疑いがある。市には園での虐待の情報が寄せられていた。

 市職員はこの妨害行為で園の敷地に入れず、この日は監査できなかった。男は任意聴取に「(自分の行為は)忌避には当たらない」と話しているという。

 同法では、保育施設などへの給付金が適切に使われて運営されているかの判断をするため、自治体は書類検査や職員ヒアリングなどの監査ができると規定。拒んだ場合は30万円以下の罰金を科すと定めている。

園児虐待で保育士が傷害容疑で逮捕・起訴

 同園では今年、園児を激しく…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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