被害女性、難病の苦悩投稿か 逮捕の医師は安楽死肯定?

 被害者のものとみられるブログには「惨めだ」「生きたくない」と書かれていた。難病の女性に頼まれ、薬物を使って殺害した疑いで医師2人が京都府警に逮捕された事件。医師の1人はホスピスを手がけ、「苦痛なく死なせてやることはできる」などと匿名でツイートしていたとされる。女性と医師2人はSNSで知り合ったという。

元衆院議員の妻「私に隠れて行っていた」

 大久保愉一(よしかず)容疑者(42)の妻で、元衆院議員の大久保三代氏(43)は23日午後、大久保容疑者が院長を務める宮城県名取市内のクリニック前で報道陣の取材に応じ、大久保容疑者が県外へ「アルバイト」として医療行為に行っていたことを明らかにした。

 三代氏は、大久保容疑者が短期的に患者を訪問して医療行為をすることに批判的で、たびたび口論になっていたという。「最近は私に隠れて行っていた。(夫に対して)あきれている。被害に遭われた方に、申し訳ないと思う」と話した。

 夫の逮捕報道を受け、ネット上のブログにも「夫がアルバイトなどで時間の切り売りをすることはずっと反対で、厳しく叱って参りました」「アルバイトを繰り返し、結果このような事態になったことが、とにかく言葉がみつかりません」などと投稿した。

 三代氏によると、23日朝、捜査員がクリニックを訪れ、大久保容疑者を連れて出たという。捜査員はクリニックの家宅捜索もしたという。

容疑の医師、ツイッターで安楽死に言及か

 捜査関係者によると、大久保容疑者のものとみられる匿名のツイッターアカウントがあり、被害者の女性が死亡した昨年11月末前後に、安楽死についての投稿が度々あった。

 11月20日に「安楽死外来(仮)やりたいなあ」、22日に「死にたい奴に苦痛なく死なせてやることはできるのだが、後がめんどくさいからな」と投稿。28日には「死に行く人の意思が尊重されない(家族の記憶に依拠したり、口裏合わせやり放題)のに人生会議なんかやってどうすんの。リビングウィルすら法制化できないこの国で。政府ってか国会もバカだよなあ」とつづっていた。

拡大する大久保愉一容疑者が開設したとみられるツイッターの投稿文

 女性が死亡した後の12月11日には「警察が医療の妥当性を判断してパクるようになるなら、捜査七課とか8ケ課とかポストをつくって、安楽死を立件するかのジャッジとかすればよかろうもん」と記した。

 大久保容疑者が投稿したとみら…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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