袴田さん再審、9月初公判認められず 検察は証拠245点を請求方針

本間久志

 1966年に静岡県で一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(87)の裁判をやり直す再審に向けた検察側、弁護側、裁判所による第4回の三者協議が19日、静岡地裁であった。三者協議を今回で打ち切り、9月12日の次回日程を再審の初公判に指定するよう求めた弁護団の申し立ては認められなかった。

 弁護団によると、検察側はこの日、再審では新たな証拠16点を含む計245点の証拠の取り調べを請求する考えを示した。弁護側は約270点の証拠を請求予定で、地裁は8月末までに同意・不同意を明らかにするよう双方に求めた。

 9月12日の初公判指定について地裁は、警備の問題や他の裁判との兼ね合いなどから無理だとの見解を示す一方、迅速な審理を約束したという。

 弁護団の小川秀世事務局長は会見で「裁判所の態勢を考えると致し方ない。検察が証拠調べ請求書を出してきたこともあり、受け入れた」と述べた。(本間久志)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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