複数のSNSなど使い脅迫か ガーシー容疑者、凍結で発信の場は限定

山口啓太 福冨旅史

 前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)が暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)容疑などで警視庁に逮捕された事件で、東谷容疑者が動画投稿サイト「ユーチューブ」の自身のチャンネルが利用できなくなった後に、知人のチャンネルや別のSNSなどで脅迫行為を続けた疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかった。

 動画投稿で収益を上げていたとみられるが、同庁の要請などで各種SNSは凍結され、今月4日の帰国前には発信の場が限定されていた。

 東谷容疑者は日本出国後の2022年2月、ユーチューブに自身のチャンネルを設立。22年2~8月にこのチャンネルなどを使って俳優、デザイナー、実業家の3人を脅迫するなどした疑いで今月4日に逮捕された。

 捜査関係者などによると、東谷容疑者は俳優に対し22年2月、「明日、暴露するネタ」などと脅迫。デザイナーに対し22年4月に「やってきたことを晒(さら)します」などと脅迫した疑いがある。

 東谷容疑者は22年7月ごろ、自身のユーチューブチャンネルが使えなくなった。運営側が凍結したとみられる。容疑者はその後の同8月、知人とみられる人物のチャンネルに出演し、実業家の家族の名誉を傷つけることをほのめかし、脅迫した疑いもある。

 警視庁は22年10~12月、この3人から名誉毀損(きそん)容疑などで告訴状を受理し、東谷容疑者に任意聴取を要請。容疑者は以降も複数のSNSや動画配信サービスで脅迫行為を続けていた可能性があり、同庁はデザイナー側から、「ツイキャス」や「インスタグラム」で今年2月に脅されたと相談を受けた。

 警視庁は4月、ツイキャスとインスタグラムに加え、「TikTok(ティックトック)」の3サービスの運営会社に東谷容疑者のアカウント凍結を要請。容疑者は3サービスとも利用できなくなったとみられる。東谷容疑者はその後、自ら立ち上げた有料のオンラインサロン「GASYLE(ガシル)」で発信していたという。(山口啓太、福冨旅史)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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