西成の住宅崩落、残る1軒を撤去 周囲避難させ引き倒す

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添田樹紀、古田寛也

 大阪市西成区の高台で棟続き住宅2棟4軒がのり面下に崩落した問題で、市は6日、崩落の危険が高まっていた高台上の住宅1軒を撤去した。安全確保のため、近くの公園や道路を立ち入り禁止にし、周辺住民に避難を求めたうえで、午後3時5分ごろ、重機とワイヤを使って住宅をのり面下に引き倒した。

 引き倒し作業は午後2時ごろ始まった。住民は午後1時ごろから、近くの私立中学・高校に避難した。市は報道陣にもカメラを置いて、遠くまで離れるよう求めた。

 作業開始から1時間余り経ったころ、「ズン」という低い地響きが響いた。住宅はのり面下に逆さまになるような形で倒れた。土ぼこりを抑えるため、現場では放水がしばらく続いた。

 近くに住む女性(76)は自宅の2階から撤去を見守った。「コロンと転がるように倒れた。誰もけがせずに無事に工事が終わってほっとしている」と話した。

「責任の所在をはっきりさせたい」

 現場の高台にはもともと3棟…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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